ネット上で成功をうたう開業ノウハウの販売会社に触れてみて思うこと

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さあ、皆で考えよう！

おはようございます。
愛知県の行政書士　森智英です。

今回は、実際にご依頼いただいたお客様の案件をご紹介したいと思います。

あまり具体的な内容は明かしませんが、開業ノウハウの契約をされた方より、ある業種の営業届の申請を依頼されました。

申請に先駆けて、ご依頼者に代わり、開業ノウハウの販売会社とのやり取りが必要となりました。

そして、そこから見えてきた懐疑点について少し述べたいと思います。

同じように起業を考えておられる方にとって、より慎重に判断されるきっかけになればと思います。

まず、ご依頼者の状況について

簡単にご紹介します。

・起業をお考えの業界について、経験もなく、知識も乏しい。
・本業の勤め以外でサイドビジネスとしてスタート。
・家族の協力も得られない様子。
・開業資金も限られ、必要最低限の金額を用意。

開業ノウハウの内容

販売会社の説明によると。

・店舗を構えず、低資本で開業が可能。
・開業ノウハウを提供（人材管理・育成、接客法や経営管理も含む）
・集客システムの構築（集客のためのＷｅｂポータルサイトに独自サイトを開設）

当方が販売会社に確認したこと

営業届の申請に必要なことから、依頼者に代わり当方より確認したこととその回答は以下のとおりでした。

（当方）集客のための独自サイトのＵＲＬとメールアドレスを教えてほしい。

（販売会社）事務所用に借りる、賃貸の契約が完了してからサイトの作成に取りかかり、そこから１ヶ月後にしか割り振れない。

（当方）サイト作成までのスケジュールは、依頼者は理解できているのか？契約上で唱っているのか？

（販売会社）販売サイトに掲載してあるので、依頼者は把握しているはず。

（当方）その販売サイトを教えてほしい。

（販売会社）ログイン状況下での掲載なので、内容については依頼者に確認してほしい。

おおまかには、このようなやり取りでした。

販売会社とのやり取りから見えてきたもの

上記のようなやり取りがあった中で、販売会社の回答は詐欺とまでは言えないレベルの内容でしたが、何か明確にしたくないことがあるように感じました。

実際の契約内容まで当方が踏み込んだ訳もなく、また、そこまで求められていないのではっきりとは解りません。

ただ、言えることは、販売会社は、「契約時に説明責任を十分に果たしているのか？」と疑問を持ちました。

ご依頼者に伝えたことは

やり取りの内容を伝たえた上で、タイムスケジュールの理解度を再度確認させてもらいました。

限られた開業資金の中では、集客が送れることにより余剰金が発生するのはリスクがあるためです。

やはり勘違いされている部分や、自分の都合の良いように解釈されていたので、そこを充分に認識してもらいました。

サイトのＵＲＬやメールアドレスについても、一般的には事前に取得できて当然のものなので交渉されることを促しました。

また、本来は当方が立ち入ることではないかもしれませんが、営業支援や代理店ビジネスにおいて契約前に見極めるべき点もお伝えした次第です。

・誠実な対応があるか
・不明点について、明確な回答があるか
・経費や売上予測などは具体的な数字が見えているか
・数字の根拠について信憑性があるか

これだけは、必要最低限おさえるべきではないでしょうか。

ビジネスにリスクはつきものです。

絶対に安全なんてものは、おそらく皆無でしょう。

ですから、出来る限りリスクを低くしてスタートできるように、慎重には慎重を重ねて判断されることが大切だと思います。

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